
Rebbur ノリブラック
(海苔の端材+天然ゴム)
海苔の端材は海苔製品の製造工程で廃棄されるものを使用。主に海苔を裁断する際に出る海苔の粉末と天然ゴムとを混ぜ合わせることで製造しています。表面には海苔のかけらによる表情豊かな質感があり、素材からはほのかな海苔の香りがします。
開発ストーリー
カラーバリエーションの基本は、ホワイトとブラック。日本の食卓で黒っぽい食品といえば、すぐに海苔が思い浮かびます。本州から九州までの広いエリアで養殖されていますが、日本を代表する海苔どころといえば有明海。多彩な加工品を販売している株式会社サン海苔が、原料の提供に快く応じてくれました。

海苔は全型(21cm×19cm)と呼ばれるサイズを基本に、用途や商品の形状に合わせて裁断されます。この工程で発生する粉末や、破れてしまった海苔は端材として扱われています。活用しきれずに産業廃棄物となる海苔をご提供いただけることになりました。サン海苔の松尾 修さんから、次のようなメッセージをいただいています。
「これまでは端材を家畜の飼料に混ぜたり、産業廃棄物として処分したりしていました。捨てずに済んで他の商品になるのなら、生産者も喜んでくれると思います。どんな新しい素材になるのか楽しみにしています」

有明から届いた海苔の粉末は、オープンロールと呼ばれる2本のローラーで天然ゴムと混ぜ合わせます。海苔は周囲の水分を吸い込むため、ゴムに混ぜる過程で気泡が入りやすくなります。事前に乾燥させたり、成型時の条件を見直したりしながらベストな配合を模索しました。
静電気で海苔が機械にくっついたり、細かい粉状の海苔が飛散するので掃除も大変。しかし練り上がった素材の表面には海苔のかけらが浮き出し、予想外の表情が加わりました。ゴムに混ぜた後でも、ほのかに磯の香りが残っているのは嬉しい驚きでした。


素材協力:株式会社 サン海苔
株式会社サン海苔は、佐賀有明地区の海苔養殖漁業者が出資して設立された海苔メーカー。日本有数の海苔養殖池である有明海域で大切に育てられた佐賀海苔から、徹底した品質管理体制で商品を製造してきました。一般家庭向けから贈答品、さらに寿司専門店を始めとするレストラン用まで、さまざまな種類の海苔を日本全国に送り出しています。

フェアトレードの天然ゴムを使用
「強制労働が行われていないこと」「児童労働が行われていないこと」「直接、間接を問わず、すべての生産者に公正な対価が支払われていること」「生産者・労働者の安全で健康的な労働条件が守られていること」を確認しているフェアトレードの天然ゴムを使用しています。
